都営住宅の定期募集は「倍率が高い」「なかなか当たらない」と言われます。しかし、本当にすべてのエリアで難しいのでしょうか。
本記事では、東京都住宅供給公社が実施する都営住宅の定期募集について、2020年〜2025年の5年間・計20回分、約3万件のデータを集計。市区別の倍率を徹底分析しました。
結論から言うと、23区と多摩市部では当選難易度に約3倍の差があります。
なお、募集区分別の倍率差や年度別の推移分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
【結論】23区は平均12.6倍、多摩市部は4.1倍
5年間の累計データを集計した結果、
- 23区の平均倍率:12.6倍
- 多摩市部の平均倍率:4.1倍
という大きな差が確認できました。
23区の当選確率は約8%(約13人に1人)
12.6倍ということは、当選確率は約8%。
およそ13人に1人が当選する水準です。
都心部を中心に、非常に競争が激しい状況が続いています。
多摩市部は23区の約3分の1の難易度
一方、多摩市部は平均4.1倍。
単純比較では、23区の約3分の1の難易度です。
エリア選択によって、当選可能性は大きく変わることが分かります。
23区の市区別倍率ランキング
倍率が高い区 TOP5
- 千代田区 … 64.1倍
- 目黒区 … 48.9倍
- 豊島区 … 42.2倍
- 杉並区 … 27.6倍
- 港区 … 27.6倍
都心部や人気住宅地が上位を占めました。特に千代田区は募集戸数が少ないこともあり、突出した倍率となっています。
倍率が低い区 TOP5
- 足立区 … 5.0倍
- 北区 … 9.1倍
- 葛飾区 … 10.3倍
- 練馬区 … 10.3倍
- 板橋区 … 10.6倍
東部・北部エリアは比較的落ち着いた倍率です。ただし、それでも5倍以上あるため、決して「簡単」とは言えません。
23区の倍率傾向まとめ
- 都心3区・人気エリアは極端に高倍率
- 東部・北部は比較的現実的な水準
- 区ごとの差が非常に大きい
多摩市部の市別倍率ランキング
倍率が高い市 TOP5
- 昭島市 … 13.0倍
- 三鷹市 … 9.3倍
- 国立市 … 8.4倍
- 府中市 … 5.6倍
- 町田市 … 5.6倍
中央線沿線など、利便性の高いエリアは多摩市部でも高倍率となっています。
倍率が低い市 TOP5
- 武蔵村山市 … 1.4倍
- 青梅市 … 1.9倍
- 羽村市 … 1.9倍
- あきる野市 … 1.9倍
- 福生市 … 2.6倍
倍率2倍前後のエリアも存在し、23区とは大きく異なる難易度であることが分かります。
多摩市部の倍率傾向まとめ
- 市によって差はあるが全体的に低倍率
- 利便性が高いエリアは倍率上昇傾向
- 郊外エリアは現実的な当選確率
23区と多摩市部はどちらが狙い目か?
データで見る限り、
- 23区平均:12.6倍
- 多摩市部平均:4.1倍
当選確率を重視するなら、多摩市部が有利です。
一方で、通勤利便性や生活利便性を優先する場合は23区という選択になります。
「住みたい場所」と「当選可能性」のバランスをどう取るかが、都営住宅応募の最重要ポイントです。
まとめ|都営住宅はエリア選択で当選確率が変わる
5年20回・約3万件のデータ分析から分かったのは、
- 23区は高難易度(平均12.6倍)
- 多摩市部は現実的(平均4.1倍)
- エリア選択で当選確率は大きく変わる
「都営住宅は倍率が高い」という一言では片付けられません。
応募前に、市区別の倍率を確認し、戦略的にエリアを選ぶことが重要です。


コメント